予防コンセプト

「病因論」に基づいた
予防への取り組みに
大きな力を注いでいます。

厚誠会歯科では、虫歯や歯周病などの
発症リスクについての検査を行うことで、
お一人おひとりに対応した予防方法を
ご提案しています。

虫歯の発症予防

う蝕(虫歯)の発症因子は、「細菌」、「生体」、「糖質」、「時間」です。原因菌のひとつであるミュータンス菌は、糖質(糖類やでんぷん)の摂取回数が増えるなど食生活の乱れが影響し、う蝕を発症させるきっかけとなる菌です。

また、ラクトバシラス菌はう蝕を進行させる働きのある菌です。これらの菌がお口の中にどれくらいいるかということもう蝕のなりやすさに関わってきます。

さらに、唾液には細菌が糖を分解して出す酸を中和させる働きがあり、歯を再石灰化させる力がありますので、この唾液についても調べてみる必要があります。

「カリエスリスクテスト」では、唾液の量や質を調べて、う蝕の予防方法をそれぞれのリスクに合わせて提案することができます。

まだう蝕になったことがない人でも、この検査を行ってみると食生活習慣の乱れから原因菌が多く検出されることもあるので注意が必要です。

CRTバクテリア

※順次「デントカルト」へ移行

歯周病の発症予防

歯周病についても、症状が出る前に予防をすることが大切です。

歯周病の発症因子は、「細菌」、「生体」、「環境」、「咬合」です。環境とは、ブラッシング習慣や喫煙習慣、ストレスの度合いなどを表します。

これらの状態と、歯周病の原因菌と歯ぎしり等により歯に強い力がかかることで歯周病が発症・進行します。

歯周病の症状や所見がまったくない状態でも、夜間の歯ぎしりの状態をみる検査(ブラックスチェッカー)を行い、力が強くかかっている部位の歯周ポケットの中に、歯周病進行に関わる細菌群が増殖していないかどうかということを調べるための検査(バナペリオ)も行います。

陽性反応があると、今後歯周ポケットの定期的な経過観察が必要であるということがわかります。

 

的確な検査から適切な予防を

このようにう蝕や歯周病が発症していない段階から早期に検査をすることにより、発症リスクの有無を知り予防できます。

20歳・女性:臨床所見として、う蝕、歯周病は認められない

歯磨きに気をつければいいのか、食生活に気をつければいいのか、定期的に歯周ポケットの洗浄をしたほうがいいのか、予防方法はたくさんありすぎてわからなくなってしまいそうですが、それぞれのリスク検査をおこなうことにより、適切な予防法が見えてきます。

厚誠会歯科では、これからも患者さまお一人おひとりのお口の中の状態に合った予防法を提案してまいります。